【近くも 遠くも ゆるり旅】 益田 ミリ

作品紹介
近場の新宿から憧れだったスイスまで、
どこに行っても、のんびり自由な旅エッセイ。なんか疲れたな。と思ったとき、
馴染みの旅先があるのはいいものだ。
行ったことのないところへ旅して見たいな。
と思ったときの、涼やかな気持ちもいいものだ。
つまらない旅はない。
たぶん、なにかはつまっている。
近くも、遠くもゆるゆると。
出版社 幻冬舎より
益田ミリさんといえば、言わずと知れたイラストレーターでたくさんの著書があります。
エッセイもさることながら、挿絵がとってもリラックスムード満載で見ているだけでニッコリしてしまうような空気感がなんか好き。
ミリさんの旅先にはいつも美味しいものがたくさん詰まっていて、とにかくいろいろ食べる(笑)
そして、旅先にしかない博物館や美術館にふらっと入ったり、工場見学をしてみたり、知的好奇心を満たすための行動力がほんとうに素敵。
エッセイの中に、ミリさんの大人にならない子供の部分がたくさん垣間見れて、自分にもそういうところたくさんあるな~とうれしくなったり。
思い立ったら旅に出て、旅先で不測の事態が起こっても、ゆるっと臨機応変に別の楽しみに方向転換してしまう。
何よりも、旅をしていることを心から楽しんでいることがわかるから、読んでいる私たちも一緒に楽しい時間を過ごしているような気持になれるんですね。
旅慣れた大人は、旅先で自分を追い込んで疲れ果てることなんてしないんだな。
もったいないことしたとか、予定通りいかなくてイライラしたりとか、、そんな気持ちを持つ時間こそもったいないですもんね~(笑)
そもそも、家族とともに珍道中する旅とは、全く性質が違いますので比べるものではないですね。
(子供が小さいときは旅先考えるのも、荷造りするのも楽しいだけじゃないもんね。。。)
実際に一人旅をしたいかと考えると、私にはとてつもなくハードルが高い。
旅先で美味しいものを食べたり、きれいな景色を見たり、そんな時は誰かと共有したいと思うのです。
今は、残り少ない家族だけの時間を大切に旅をしたい。
きっと振り返ったら、今が宝物のような時間なんですよね。
ただ、いつか女だけで旅をしたいとは思う(笑)
できれば、近い将来娘たちと3人で旅をしてみたい。
それぞれ1人ずつもいいな。
そしてついでに、娘たちが全部仕切ってくれたらサイコー(笑)
(夫が一緒だとだめということではないのよ)
女子だけってワクワクしませんか?
女子だけにわかるあのかんじ。フフフ
大人になって、友人たちにも家族ができて、子育てや介護、はたまた体調などなど理由はいろいろあるけれど、旅行に行くのも色々と難しくなってしまいますよね。
旅行どころか、ランチの予定を合わせるのもなかなか難しかったり。
ミリさんのように、フットワーク軽く旅をするのは現実にはなかなかハードルが高い。
でもいいのです。
そんな素敵な旅の記録を沢山読ませてもらって、今度はここに行ってみたいな、あれ食べてみたいな、なんて楽しい妄想をさせてもらえて最高にハッピーなお茶の時間を頂きます!
ミリさんのエッセイは、家事や仕事がひと段落して、ほっと一息。
好きなお菓子とコーヒーをお供に一人時間に読みたい。
お茶のお供に最高なのです!
みなさんも、ほっと一息しましょうね。