読書が好き・食べることが好き!な人には間違いなくハマる本のご紹介です。
舞台は「古本の街」、神保町。
実在する美味しい飲食店や、本屋を訪れる人々に紹介する本の数々。
本×食事×人情の物語はいかがですか?
本を読んでいる時間に癒されて、もっともっと読みたくなる素敵な本です!

【古本食堂】 原田 ひ香
鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。珊瑚がそのお店とビルを相続することになり、単身上京した。一方、珊瑚の親戚で国文科の大学院生・美希喜は、生前滋郎の元に通っていたことから、素人の珊瑚の手伝いをすることに……。カレー、中華など神保町の美味しい食と思いやり溢れる人々、奥深い本の魅力が一杯詰まった幸福な物語。
引用 角川春樹事務所より
70代の珊瑚さんは、兄滋郎さんの急逝によって、彼の所有していた神保町のビルとその中にある小さな古本屋さんの後始末をするために上京してくるのですが。。。
北海道に家のある珊瑚にとって、神保町にある兄の古書店をこれからどうしていくのか迷いがありつつも、将来的にどうするかは未定ながら、しばらく兄の跡を継いで古書店を継続するという選択をします。
もう一人の主人公、美希喜は都内の大学院生。
母に命じられて、古書店主を始めた大叔母(祖父の妹)の様子を見にやってきて、そのまま鷹島古書店のアルバイトとして居ついてしまいます。
作中には、神保町ならではの美味しいもの達(ビーフカレーやピロシキ、焼きそばやお蕎麦など)が出てくるのですが、実在するお店があるというのがまた魅力的。
慣れない古書店経営を通して、2人の女性がそれぞれの人生の選択をしていく連作となっています。
【古本食堂 新装開店】 原田 ひ香
さみしい時もうれしい時も本はいつだって、寄りそってくれる。大ロングセラー『古本食堂』が満を持して、新装開店。美味しいごはんとあなたの物語がここに!珊瑚(70代)は急逝した兄の跡を継いで、神保町で小さな古書店を営んでいる。親戚の美希喜(20代)が右腕だ。作家志望の悩める青年や、老母のために昭和に発行された婦人雑誌を探している中年女性など、いろいろなお客さんがやって来る。てんぷら、うなぎ、カレー……神保町の美味しい食と思いやり深い人々、人生を楽しく豊かにしてくれる本の魅力が沢山つまった極上の物語。
引用 角川春樹事務所より
「古本食堂」では滋郎さんの遺した古書店を残すことに重きを置いていました。
そして「新装開店」では、珊瑚は美希喜の考えに乗っかってみることを選択し、新たなかたちの鷹島古書店を作っていきます。
この2冊を合わせて読むと、本という昔ながらの変わらない文化の素晴らしさを守りたいという考えと、時代と共に変わっていくものの対比を感じることができるので是非2冊合わせて読んでいただきたい!
全体としては古書店を営んでいくことで街に根差し、徐々に街の人々との交流が増えていくとても温かいストーリー。
各話に本にまつわる悩みを抱えた人が訪れるのですが、珊瑚と美希喜が悩みを聞きつつ知恵を絞って選書する場面が出てきます。
今では絶版になった本なども出てくるので本好きな人にはたまらないはず。
「古本食堂」というだけあって、お店で簡単に食べられるものや、悩みを抱えるお客さんにそっと出すお弁当だったり・・・
読むだけでお腹がすいちゃうかも(笑)
ご近所付き合いが難しくなってしまったといわれる時代だからこそ、人と人がつながっていく話は魅力的なのかもしれません。
読めばきっとあたたかい気持ちになれるお話です。
それにしても、原田ひ香さんは絶対食いしん坊です♡
今まで読んだ著書を並べたら、美味しいものが出てくる出てくる!
読書って五感を刺激する楽しいものですね~
神保町ってどんな街??
東京23区のど真ん中にある、千代田区神田神保町。
なんといってもその特徴は、世界有数の日本一の古書店街。
出版社も50社近く集まってるとか!?
靖国通りを駿河台下交差点から西へ向かうと、130以上のの古書店が立ち並び、古書店の中には、美術や料理、洋書などの一つの専門分野を持っているお店も多くあります。
そして、タイムアウト東京(都市生活者のための東京ベストガイド)が、2025年版「世界で最もクールな街ランキング」第1位に神保町を選出したということで益々の盛り上がりを見せています。
この調査は、現地タイムアウトのライター達による広範なネットワークを通じて世界各都市の街を評価したものです。
文化やコミュニティー・住みやすさをはじめ、「今らしさ」といった要素を基準として選出されます。
その結果、神保町が頭角を現したというのは本当にすごい快挙ですね!
神保町には、昔ながらの飲食店がたくさんあるのも魅力の一つ。
中でもカレーライス屋さんが多いというのが面白いところです。
なんでも、本を読みながら片手で食べられる手軽さからカレー屋さんが増えたんだとか!?
ご飯を食べている時間も本を読みたい気持ち・・・わかる気がします(笑)
学生たちも沢山立ち寄るという神保町。
色んな趣味や年齢層の人たちが訪れるこの街は本当に魅力的なんですね。
インターネットが当たり前になって、AIが人々の生活に浸透するようになっている今の世の中、手に取って本を読むというアナログさに改めて目を向けられているのかもしれません。
神保町で本を読みながらカレーを食べてみたい。。。

